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安田倉庫株式会社 担当マネージャー 伊神 秀生 先生

【名前】

 伊神 秀生 (いがみ ひでお)

【現在の所属・役職】

 安田倉庫株式会社
 物流推進部 物流技術グループ 担当マネージャー

【専門】

 プラスチック成形加工(シートフォーミング・真空成形・熱成形)
 ロジスティクス(現場改善)

【略歴】

 1959年名古屋に生まれ育つ。大学卒業後、射出成形、プレス、弱電の組み付けなどの会社で生産管理の仕事に従事。その後、真空成形メーカーでパッケージ分野の様々な経験を積み、独自のアプローチでシートフォーミングの新たな実用化を目指した。当時、自ら年間千枚もの出図を行い多種多様なデザインを行ってきた。シートフォーミングのパッケージデザインは、松下電工(当時)、NGK、シャチハタなど、多くのコンシューマ向け商品の包装形態に多大な影響を与え、特に物流トレイのデザインは、現在のトヨタ、ホンダ、スズキの部品輸出梱包の基礎となった。1994年に名古屋市工業技術振興協会長賞を受賞。その頃からシートフォーミングの専門書執筆を始め、専門誌への連載や、技術セミナーの講師なども行った。半導体輸送トレイのデザインを手がけるとともに、NidecやIBMなどに向けて先駆的デザインをするようになった。
 1999年にIBMの下に移り、HDD用スピンドルモーターや半導体などの輸送容器の設計を多数手掛けた。委託先の海外のプラスチック成形メーカーを回り、品質チェックと現地指導をこなすとともに、自ら次世代デザインを発表し続けた。2001年にはIBM向けHDD用パッケージでワールドスター賞などに輝いている。IBMがコンピュータのハードウェア事業から撤退したのを機に、IBMのロジスティクス子会社を引き継いだ安田倉庫の子会社(JBL)に移った。現在は、現場指導経験を生かしたロジスティクスの改善指導を内外に行っている。現場改善に必要な物流資材の開発も行っており、それらは日本システムロジスティクス協会(JILS)の物流改善優秀事例や、日本包装技術協会のグッドパッケージング賞などに輝いている。

【過去の講演テーマ例】

 「インサート成形の基礎技術と最新動向およびフィルム加飾への応用展開
 「真空成形・熱成形・シートフォーミングの基礎理論と応用設計技法
 「シートフォーミングの理論と実際」
 「初歩のシート成形:真空成形を中心に解説」
 「熱成形の技術変遷と展望」
 「5Sの現場改善」など

【趣味】

「趣味」大型書店での“立ち読み”。本のジャンルはこだわらないが、斜め読みが出来ない文学や小説は読まない。突っ込めるトンデモ本を見つけるとつい買ってしまうため部屋には本があふれ、家族からひんしゅくを買っている。

「興味」小学の時から電気回路を作るのが好きで、ラジオ、電気ショック装置や睡眠導入装置など作っていた。それでアマチュア無線の資格を取ったが交信にまったく興味が湧かなかった。最近話題になっている高IQ国際組織MENSA(メンサ)に30年前に会員になったものの活動もなく1年で退会。そのような性格もあり、宗教、団体活動、儲け話には一切興味が無い。産業界、学術界とも一線を画し、あくまでもユーザーの立場にこだわっている。

「生活習慣」身内に医療従事者が多いが鎮痛剤以外は効くと思っていないので薬は飲まない。しかし、気休めにインフルエンザワクチンは毎年打っている。スポーツ、酒、たばこ、パチンコ、マージャンなどは40歳以降一切しなくなり、最近は、新聞やニュースを見ることも少なくなった。未だにガラケーを使い、家にはインターネットが無い。SNSとも無縁のIT難民としてサバイバルを実践中。

「モットー」多様性を認め、物事の二面性を理解し、自らは自然体で生きること。モットーではないが、ダンディズム(独自の存在様式)や、プラグマティズム(実用主義)が嫌いではない。

「マイブーム」最近までのマイブームは、“脳科学”への突っ込み。これも飽きたので、次の突っ込み先を模索中。

【講師からひとこと】

 真空成形、熱成形、シートフォーミング(シート成形)は、IT技術とともに発展して来ました。技術的にはすでに完成されて成熟した産業となっています。しかし、新しい実用品の開発には困難があるようです。国内産業における根本問題に世の先生方は“イノベーションの欠乏”を挙げますが、やるべきはずのご本人たちが率先垂範できないでいます。そんな偉そうな生き方はしたくないので、自分のセミナーでは出来る限りの自分で考えた実例やアイデアを惜しまないで紹介しています。柔軟な頭を持った若い方々に是非ともご参加いただければ幸いです。